丸亀高等学校竹内元校長の部屋

丸亀高等学校竹内元校長が綴る平成26年度から平成29年度までの学校の様子。丸亀高等学校ならではの行事や学校生活の様子をお伝えしています。集会での校長講話も掲載しています。

2017年02月

 平成29年2月28日(火)
 今日で学年末試験が終わりました。満足のいく結果が得られたでしょうか。間違えた問題は早く確認しておくことが大切です。
 今からは、今週末が卒業式、来週が高校入試と大きな行事が続きます。

 平成29年2月26日(日)
 本日、平成29年飯綾丸中丸高同窓会総会が開催されました。午前11時から午後3時までの4時間、33名の同窓生がホテルレオマの森の一室で大いに盛り上がりました。本校では同窓会総会を隔年で実施していますが、今年度は総会が行われない年度であるため、多度津、善通寺とともに地域の同窓会ということで本会が開催されました。飯山と綾歌で構成された同窓会が長い歴史を持ち、このように盛大に開催できるのは、丸高ならではだと考えています。
 諸先輩方をはじめ本校OBの方々とつながりができることを本当にうれしく思っています。今日はありがとうございました。

 平成29年2月22日(水)
 明日(23日(木))から28日(火)までの間、1、2年生の学年末試験が行われます。今年度最後の試験であり、上級学年へのステップとしてほしいものです。今日は、試験前日ということで、普段は65分5時間授業のところ、50分5時間授業を実施しました。
 写真は、建築中の第1体育館です。校舎内を巡回中に本館4階から撮影しました。写真の左側中央にステージができています。
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 平成29年2月20日(月)
 定時制は生徒会新聞を発行しています。次の文章は本新聞(8月発行)に記載したものです。

胸 を 張 れ

 リオデジャネイロオリンピックが、日本選手の大躍進とともに終わりを告げた。メダルを量産した柔道、水泳、体操、レスリングに加え、バドミントンや卓球、陸上など、その活躍が歴史を作ったと言っても過言ではない。また、メダルは逃したものの、バスケットボールやバレーボール、7人制ラグビーなども大健闘であった。一方で、日の丸を背負って戦うことの重圧や責任感は、計り知れないものがあることも思い知らされた。

 本校定時制野球部は、5月14日(土)に丸亀市民球場で行われた軟式野球大会県予選で優勝、6月19日(日)の高知春野球場での四国大会でも優勝し、全国大会への切符を手にした。また、6月26日(日)開催の定通総体では、陸上部(100m、400m、円盤投げ)、バドミントン部男子(個人)女子(団体、個人)が全国大会へと駒を進めた。全国大会での上位入賞はかなわなかったものの、多くの生徒が全国の選手を相手に一生懸命に戦った。このような躍進のきっかけは、松山市のマドンナスタジアムで行われた昨年度の軟式野球四国大会であった。あと1回おさえれば勝利していたところ、最終回に逆転されて全国大会を逃した悔しさをバネに、毎日の放課後、用具を運動場に運ぶ姿を目にした。勝ちたいという素直な気持ちを前面に押し出し、積極的に練習を継続してきたその成果が、今回の全国大会出場に繋がったと確信している。皆さんのひたむきな態度と大活躍を目の当たりにして熱くこみあげてくるものを抑えきれなかった。

 陸上部とバドミントン部は、短期間ではあったが、限られた時間と場所の中でできるだけの練習を行った。私は、自分が経験している競技ということでバドミントンの練習に参加させていただいた。日々、向上していく生徒は、大変たくましく、微笑ましくも思えた。

 このような運動部の活躍に象徴されるように、本校定時制の生徒は計り知れないパワーを持っている。試合では緊張感によりあがってしまうこともあったであろう。しかし、その中で、しっかりとした試合ができたこともまた事実である。

 生徒諸君は胸を張って欲しい。自分に自信を持って欲しい。やれば必ず結果はついてくる。このようにして高まった自己肯定感は、ひいては、自己実現へと繋がっていく。皆さんの将来のためにも、威風堂々とした態度を示せるような努力を積み重ね、胸を張って生活して欲しいと願っている。

 平成29年2月17日(金)
 通信制は毎月「丸亀通信」を発行しています。次の文章は、2月号に掲載したものです。全日制の集会で生徒に話した内容をもとにして書きました。

目的と目標

 今年もあと1か月ほどで卒業式の時期を迎えます。通信制からも毎年、多くの卒業生が社会に旅立っていることをうれしく思っています。皆さんは夢を持ち、常にその実現のために努力していますが、その中で「目的」と「目標」を意識したことがありますか。「目的」は「何のために」であり、「目標」は「何を目指すか」ということです。

例えば、「高校を卒業する」というのは「目的」「目標」のどちらでしょうか。これは「目標」です。では、高校を卒業する「目的」は何でしょう。言い換えれば、何のために高校を卒業するのでしょうか。私は、「一人前の社会人になるため」であると考えています。

すなわち、「一人前の社会人になるため(目的)に高校を卒業する(目標)」ということになります。決して「就職するために卒業する」のではありません。「就職する」ことは目標ととらえるべきであり、目的とともに考えると、「一人前の社会人になるために就職する」、「人の役に立つために就職する」というのが正解です。

さて、ここで、「目的」と「目標」の違いを理解して欲しいと思います。目的には終わりがありません。「一人前の社会人になる」「人の役に立つ」いずれも永遠のテーマであり、達成できた時点を決めることはできません。一方、目標は到達点でありゴールです。「一人前の社会人になる」という目的に向けたゴールの一つが高校を卒業することですから、高校を卒業することが目的になってはダメなのです。なぜなら、高校を卒業したら、そこで終わってしまうから。

言い換えれば、目標とは、終わりのない目的の途中にあるステップということになります。「一人前の社会人になる」という目的の一つのステップが「高校を卒業する」という目標であり、そのステップがクリアできれば次のステップが待っています。例えば、「大学に入る」、「大学で研究論文を書く」、「就職する」、「仕事で○○をやり遂げる」という目標です。

ここで、「就職する」という目標に焦点を当ててみましょう。その目的として、「お金を稼ぐため」「生活するため」も間違いではありません。しかし、やはり、私は、先ほど述べたように「一人前の社会人になるため」「人の役に立つため」に「就職する」と考えています。従って、就職すればそれで終わりではなく、仕事をする際には、常に「自分は一人前の社会人として成長しているのだろうか。」「自分は人の役にたっているのだろうか。」と意識する必要があります。すなわち、いかに良い仕事をするか、人の役に立つ仕事をするかが大切です。このことが、いわゆる「やりがい」や「自己実現」につながり、その充実感は、さらなる意欲を湧き立てます。

高校時代も同じです。「高校を卒業する」という目標を達成しようとするときに、「一人前の社会人になるため」という目的があることを忘れないでください。そうすることで、一人前の社会人になるためには、どのような高校生活を送らなければならないかを考えることができます。

皆さんが日々、成長することを期待しています。

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