丸亀高等学校竹内元校長の部屋

丸亀高等学校竹内元校長が綴る平成26年度から平成29年度までの学校の様子。丸亀高等学校ならではの行事や学校生活の様子をお伝えしています。集会での校長講話も掲載しています。

2015年02月

 平成27年2月28日(土)
 本日、本校セミナーハウスで、1年生を対象にした難関大セミナーを開催しました。1年団が進路指導部と連携して企画した、本校初めての試みであり、早いうちから高い意識を持つことを目的としています。開校式の後、進路指導主事から、東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、神戸大学など難関国立10大学について、大学ランキングやスーパーグローバル大学など、その特長について話がありました。
 その後、英語については、本校教員から、東京大学と京都大学の過去問を紹介しながら、
  (1) 学校で使用している「構文150」や「システム英単語」を徹底的にやればよいこと。
  (2) 予習や週末課題を大切にすること。
などについて説明がありました。また、創作英作文では、英語力に加え、創造力や日本語の語彙力が必要なことを学びました。
 国語についても、本校教員による東京大学の過去問を使用しての説明でしたが、
  (1) 難しい問題をしっかりと解くことは、将来、難しい問題に直面した時にしっかりと取り組むことに繋がること
  (2) 大切なことは、
     ① 体験すること。これを読書が補うこと。
     ② 言葉が増えると見える景色が違ってくること。
     ③ 授業を大切にすること。
など、要点をおさえた話がありました。
 数学については、灘高等学校から先生を招いて、60分2コマの講義を行いました。高校1年生に合わせた問題を出題していただき、生徒は、その問題を解きながら、着眼点を学んでいました。必要条件・十分条件の考え方、解答が整数になる場合の特徴など、数学の奥の深さを勉強することができました。
 生徒たちは、緊張気味ではありましたが、意識を新たにすることができたことと思います。
 下の写真は、数学の講座(講師は灘高等学校の先生)の様子です。
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 平成27年2月23日(月)
 本校通信制では、毎月、「丸亀通信」という印刷物を出しています。行事の様子や生徒の感想などを見ると、週1回の登校であっても有意義な生活が送られていることがわかります。また、教務に関することなども盛り込まれ、生徒の学習を助けています。
 2月号の冒頭に寄せた私の文章を紹介します。

あいさつが大事

 企業がどのような人材を求めているのか。言い換えれば、就職に向けて、学生時代にはどのような能力を身につけなければならないのか。このことについて、本県では、平成23年度から「香川県次代の担い手育成コンソーシアム」を設置して、産学官が連携して協議や情報交換をすすめている。この中で、特筆すべきことが議論されているので紹介したいと思う。

 社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力のうち、最も基本となるのが「人間関係形成・社会形成能力」であろう。この能力は、相手の考えや立場を理解した上で自分の考えを正確に伝えるとともに、自分の役割を果たしつつ他者と協力して社会に参画できる能力である。要は「コミュニケーション能力」が必要なのである。企業からは、その端緒としての「あいさつ」の大切さが大いに強調されている。具体的には、「あいさつなど社会人として当たり前のことを学ばせる。」「あいさつなど基礎・基本となることができないと、他のことができても否定されることがある。」「5Sである「整理・整頓、清潔、清掃、しつけ(あいさつ、マナーなど)」ができている生徒が求められており、特に、あいさつが全ての根幹をなしている。」などの意見が出ている。

 それでは、「当たり前のこととしてのあいさつ」「基礎・基本としてのあいさつ」「全ての根幹をなすあいさつ」とは、どのような「あいさつ」なのだろうか。相手からあいさつされて一応声を出すことやうつむいて小さな声でするあいさつも、ここで言う「あいさつ」なのであろうか。否である。

 必要なのは「大きな声で」「相手の目を見て」行うあいさつである。当たり前のことであると言う人もいるであろうが、できているようでできていないのが、この「あいさつ」である。皆さん、自分のしているあいさつを見直してみて欲しい。

 「大きな声で」「相手の目を見て」あいさつをすると、自ずと笑顔になる。だから気持ちが良い。お互い気持ちの良いあいさつを交わした相手とは、徐々にコミュニケーションが深まってくる。そうすると、本音で話ができるようになることから、深い人間関係を築くことができるのである。考えてみれば、あいさつをしない人とは話もしないのは自明の理である。この意味であいさつをしないことは、人間関係を断つことにつながる。

また、企業という組織を考えてみる。全ての人が気持ちの良いあいさつをすると、お互いに人間関係を築くことができることから、風通しのよい職場になる。そのような職場では、笑顔あふれるあいさつに加えて、「ありがとう」など人の心を和ませる言葉が飛び交っているだろう。言うまでもなく、このことは、大いに組織(企業)の活性化につながる。

 さらにもう一つ、視点は違うが、親が子どもにあいさつをすることも大切である。上記の2つの話を親子関係や家庭に置き換えてみれば一目瞭然であろう。毎日、「おはよう」「おやすみ」などの言葉が自然にある家庭は、笑顔の絶えない、暖かい家庭ではないかと考える。

 なお、「香川県次代の担い手育成コンソーシアム」においては、企業が求める人材について、あいさつだけでなく様々な意見が交わされた。詳細は、そのまとめが冊子になっているので参照願いたい。

 平成27年2月22日(日)
 今週は、3年生は国公立大学の前期日程試験があり、1・2年生は学年末試験があります。
 国公立大学の前期日程試験は、25日(水)から行われます。3年生は家庭学習に入っていますが、この試験に向けて、毎日、多くの生徒が登校して学習しています。自習する生徒はもちろん、先生のところに来て質問したり、小論文の添削を受けたり、また、複数の先生方と面接の練習をするなど、各自の受験内容にあわせた学習をしています。
 1・2年生は24日(火)~27日(金)が学年末試験です。21日(土)にも多くの生徒が登校して学習していました。なお、定時制では23日(月)~27日(金)の日程で学年末試験が行われます。

 平成27年2月18日(水)
 本日第5校時、1年生が第1体育館でテーマプロジェクト(TP。総合的な学習の時間)の全体発表会を行いました。本校では、「進路学習」と「現代的課題」をテーマとしてTPを実施しており、入学当初から11月のコース選択までの期間は、職業研究や学部・学科研究などの進路学習を中心に、それ以後の期間は現代的課題の探究を中心としています。今日は、現代的課題の探究として、生徒全員が作成したレポートの中から、クラスの代表1名が1年生全体の前で発表をしました。代表生徒は、終末期医療の在り方や遺伝子組み換えなど、それぞれが設定した課題について、パワーポイントなどを活用してプレゼンテーションを行いました。
 私自身は昨日から松山へ出張しており、発表会の途中からの参加ではありましたが、「現状」→「課題」→「対策」という流れの発表を興味深く聞かせていただきました。
 このような授業は、生徒の表現力を大きく伸ばすチャンスだと思います。写真は、発表の一場面です。
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 平成27年2月14日(土)
 今日は、斯文土曜塾の日です。80分の講座を2コマ実施するものですが、どの講座も大学入試問題にチャレンジしていました。1年生の国語「星々の舟」、英語の比較・仮定法の入試問題チャレンジ講座、2年生の数学「そろそろいっとく?空間のベクトル祭り!」、物理の「力学」など、本講座ならではのテーマで進められていました。写真はその1コマです。
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