丸亀高等学校竹内元校長の部屋

丸亀高等学校竹内元校長が綴る平成26年度から平成29年度までの学校の様子。丸亀高等学校ならではの行事や学校生活の様子をお伝えしています。集会での校長講話も掲載しています。

2014年09月

1学期の始業式における講話の内容です。入学式の式辞と前後してしまいました。
平成26年4月7日(月)1学期始業式校長講話

新2年、新3年の皆さんには、先ほど、着任式で「目的と目標をしっかりと持ってください。」とお願いしました。「目的」と「目標」の違いはわかりますか。

 このことについては、いろいろな考え方があることを前提にお話ししますが、広辞苑では、「「目標」とは「目的」を達成するために設けためあて」となっています。この趣旨からすれば、「目標」とは「目的」を達成するための手段であるとも言えるのではないでしょうか。

 もちろん、どちらも大切なものです。例えば、試験でいい点数をとるという「目標」を決める、それに向かって努力する、その努力が積み重なり、大学入学という「目的」を達成する。確かにこれも一つの考え方かもしれません。

 しかし、私は、皆さんには、もっと大きな目的を持って欲しい。例えば、「こんな職業について、こんなふうに社会に貢献したい、また、国家に貢献したい。」さらには、「人生をこんなふうに生きたい。」などです。まずは、このようなことをじっくりと考えて欲しい。「目的」ができれば、「目的」を達成するための「目標」定めて、一つ一つクリアしていくのだと思います。そういう意味で「目標」は、スモールステップなんですね。

 それから、もう一つ、「社会に貢献する」ということを話しました。そのためには、皆さんが社会的に自立する必要があることに加えて、自立に向けて必要な能力や態度を育てなければなりません。このような教育を総じてキャリア教育と呼んでいます。キャリア教育はよく職業教育と混同されるのですが、そうではありません。平成23年度から昨年度まで、高校生が社会に出る際にどのような能力や態度が必要であるかについて、産学官が連携して協議や情報交換をしてきました。この会議は「香川県次代の担い手育成コンソーシアム」と呼ばれ、そのまとめが昨年7月に出されています。

 その中で、社会人として当たり前のことが当たり前にできることの必要性に触れられています。何かというと「あいさつができること」です。「あいさつ」がすべての根幹をなしているとまで言う企業人の方がいました。「そんなしょうもないこと」と思わないでください。あいさつは、人と人とのつきあいの中で欠くべからざる礼儀であり、また、コミュニケーションの端緒でもあります。大きな声を出して、しっかりと相手に伝わるあいさつをしてください。

 それでは、皆さんが、笑顔あふれる、地に足のついた高校生活を送ることを期待して、始業式のお話とします。終わります。

入学式において、新入生に送ったメッセージです。

平成26年4月8日(火)入学式校長式辞

 校舎の窓から、柔らかな春の日差しが差し込み、校庭や丸亀城の新緑に桜の花が舞う季節になりました。本日、公私ともご多忙の中、PTA会長 西本昌嗣 様、定通教育振興会会長( 山本直樹 様のご臨席、また、多数の保護者の皆様のご列席を賜り、ここに、香川県立丸亀高等学校平成26年度入学式を挙行できますことは、誠に喜ばしいことであります。心から御礼を申し上げます。
 先ほど、本校への入学を許可されました全日制課程280名、定時制課程11名の新入生の皆さん、入学、おめでとうございます。また、今日まで、陰になり日向になりお子さまを支えてこられた保護者の皆様、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
 新入生の皆さんは、今日から、丸亀高等学校の生徒として、高校生活をスタートすることになります。大きな期待に胸をふくらませていると思いますが、一方で、ほんの少し、不安も入り交じっているのではないかと感じています。
 ここで、皆さんに一つ知っておいて欲しいことがあります。それは、高等学校における教育には、小・中学校と異なる点があるということです。皆さんが卒業した中学校は、義務教育ですから、香川県内、また、全国どの中学校においても、同じ教育の内容です。しかし、高等学校は、1校1校、教育内容が異なっており、それぞれ、学校の特徴、学科の特性などを生かして、その学校でしか学べない教育を行っています。
 丸亀高等学校では、本校ならではの教育課程、進路指導などをもって学力の一層の向上を目指すとともに、生徒会活動や部活動の活性化を図ることなどで人間形成にも力を入れています。このことは、本校の教育方針「国家及び社会の有為な形成者として、知・徳・体の調和のとれた、心身共に健全な人間の育成を期する。」につながります。そのために、これも教育方針にありますが、「文武両道」を実践することが必要です。「文」は学問ですが、「武」は運動部活動だけでなく、文化部活動や学校行事などの特別活動も含んでいると考えています。まずは、本校において、じっくりと勉学に取り組み、進路希望の実現のために実力を蓄えてください。さらに、部活動や学校行事への積極的な参加を通して、社会性や協調性を身につけてください。このような実践を経て、皆さんは「国家及び社会の有為な形成者」への道を歩むことができると思いますが、ここで忘れてはならないのが、校訓「終始一誠意」という心の持ち方であると、私は考えています。すなわち、最初から最後まで一つの誠意をもって人や事に当たるということです。迷いが生じたときなどには、この言葉を思い出してください。信念にぶれがあってはいけません。常に正しい心を持って前進してください。
 折しも、本校は、昨年度、本館新校舎が竣工するとともに、120周年という大きな節目を迎えました。生徒の皆さんは、脈々と受け継がれてきた「終始一誠意」を胸に刻んで、新しい校舎で新たな歴史を刻んで欲しいと思います。
 さて、保護者の皆様、私たち教職員は、本校の教育方針に沿って、全力でお子さまの教育にあたる所存であります。わからないことや悩みごとがあれば、いつでも相談いただければ幸いです。保護者の皆様の願いを受け止め、保護者の皆様と連携してお子さまの成長を支援したいと考えています。なにとぞ、本校の教育方針をご理解いただき、ご協力、ご支援をお願い申し上げます。
 最後に、入学生の皆さんが、今日から、春に誓いし夢を強く胸に抱いて、本校で生き生きと活躍されることを心から願って、式辞といたします。

当面、校長講話の内容や様々な冊子に書いた文章などを紹介します。

平成26年4月7日(月)校長着任式

 ただ今、紹介いただいた竹内です。

 私は、丸亀市民でありながら、昨年度までの34年間の勤務のうち、33年間が高松方面の勤務であり、高等学校については、中讃から西に勤務するのは初めてです。唯一、今から3年前に1年間だけ丸亀養護学校で勤務したことがあるのですが、丸亀高校の生徒が丸亀養護学校の体育館に来て、高等部の生徒とゲームなどで交流したことを覚えています。

 また、昨年度は県の教育委員会に勤務していたこともあり、120周年記念式典には、来賓として参列させていただき、また、斯文祭はもちろんのこと、猪熊弦一郎現代美術館でのパフォーマンスも拝見させていただきました。

 記念式典は、歴史と伝統のある丸高らしく、重みのある式典だと思いました。斯文祭などは、本当に丸高生らしい、すばらしい取り組みだと感じています。

 私は、このたび、このような生徒の皆さんや指導に当たられた先生方に出会えたことに感謝するとともに、この出会いを大切にしたいと思っています。一つ一つの出会いを大切にすることで、私自身も、また一歩成長できるのかなと感じています。

 皆さんは、「終始一誠意」の校訓のもと、勉学に部活動に邁進し、力一杯の努力をしてください。その中で、自分の生きる道を見つけることが大切です。目的と目標をしっかりと持ってください。

 そして、明日入学する新入生のあこがれの的になるような先輩でいてください。下級生から、人として、慕われる存在であって欲しいと思います。そうすることで、本校の伝統が引き継がれていくのだと考えています。このことをお願いして、着任の挨拶といたします。

はじめまして。丸亀高校校長の竹内です。
今日、このページを立ち上げました。
本校の様子をお伝えします。

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